2019年、おおつごもりの御礼。

2019年、Ammoにとって飛躍の年となりました。

『カーテンを閉じたまま』、『墨を塗りつつ』、『調和と服毒』の新作を3本発表することができました。

また、俳優 井上実莉と吉村公佑の二人の新劇団員の加入があり、公演ごとの動員数も少しずつですが確実に毎回伸びております。これもお客さまや関係者のお力添えあってのことと、Ammo一同心より御礼申し上げます。
簡単ですが、一作ずつを振り返っていきたいと思います。








vol.6『カーテンを閉じたまま』2月14-19日@シアター風姿花伝


カンボジアの独裁者ポル・ポトが、フランス留学していた頃の話。

彼とのちに彼の幹部となる若者たち(後にクメール・ルージュとなる)は新入生歓迎のために演劇を創ることになるが…
今も、ソテアやポル・ポト、センや弁護士の魂が身体中を満たす瞬間があります。
間違いなくAmmoの代表作となった本作。
この作品のおかげでたくさんの人と出会えました。







番外編『墨を塗りつつ』5/3-5@d-倉庫(d-platz主催「日本国憲法」を上演する内)

今の自民党が掲げている改憲案に完全に改憲される世界。
弱小政党が「1行だけ書き加えることを許され」た。さて、何を?

「日本国憲法」フェスの中で、一番日本国憲法と闘った作品だと自負しています。60分、2アイディア。この後に劇団員となる井上が本格的にAmmoに参加した作品でもありました。







vol.7『調和と服毒』10/17-22@上野ストアハウス

神=美であった時代、悪魔のように美しい絵を描いてしまった一人の女性画家と、ラファエロ・サンティの工房の物語。

2017年マルセル・デュシャンの『噴水』をテーマとして創作したvol.4『光、さえも』の結論にどうしても納得できなくて、「美とは何か」を問い詰めた作品。時代や価値観など超えなくてはいけないいくつものハードルのなんと高かったことか。


来年は三月、番外公演『桜の森の満開のあとで』が、夏には新作が発表となります。
吉村公佑を加え、益々精進していく所存です。
本年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。

Ammo
南慎介 前園あかり 津田修平 井上実莉 吉村公佑