『光、さえも』電子パンフ P.2 舞台世界ツアー①現代美術ってなに?

これから『光、さえも』の世界に皆様をご案内します!

少しの間お付き合いください!

今回の大きなテーマは「現代美術」。

では、現代美術ってなんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

(草間彌生『南瓜(黄かぼちゃ)』)

こんなのとか、

 

(宮島達男『それは変化しつづける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く』)

あるいは、こんなの、

 

(アントニー・ゴームリー『エンジェル・オブ・ザ・ノース』) 

こんなのだったりします。

 

なんかイメージが湧いてきましたでしょうか。

【最近美術館で良く見る、なんか形や素材が面白い、興味を引く、でもなんか何を言いたいかわからない】あれですね。

 

さて、「現代美術」とはなんでしょうか?

例えば、皆さん大好きな『睡蓮』でおなじみのモネや、喫茶店の名前にもなっているルノワールは(近代美術)の作家です。一方、今回は(現代美術)のお話。

少し言葉、という見方をしてみましょう。

 

(近代美術)=modern art=モダン・アート=新しい時代の芸術

(現代美術)=contemporary art=コンテンポラリー・アート=今の時代の芸術

 

「違いがまるでわからないじゃないか?!」

日本語にすると混乱してしまいますね。

 

では、絵で見てみましょう。作中にも登場する(近代美術)の代表格、ポール・セザンヌの『カード遊びをする人々』です。

 

(ポール・セザンヌ『カード遊びをする人々』)

わ。ずいぶんと違いがはっきり見えますね。さて、上にあげた(現代アート)となにが違うでしょうか?

 

 

「額に入ってる!」

惜しい!最初は私もそう思いました!(笑)

実は、例えば2000年代にできていても、こういう芸術は「モダンアート」に分類されるんです。つまり、その作品ができた年代でもない。

 

本当の答えは、言葉から見直してみるとわかります。(現代美術)=(コンテンポラリーアート)の「コンテンポラリー」には「今を共有する」という意味があります。

 

つまり、「現代美術」とは、今この時代にできたからというわけでも、額に入ってないから、というわけでもなく、「時代を共有するアート」なのです!

 

それまでの美術の歴史やあり方、いまの社会、私たちにある関係。それを問い直すのが(現代美術)です。

例えば、例の3枚目に挙げたゴームリーの「エンジェル・オブ・ザ・ノース」は高さ20メートル、両翼が45メートルという巨大な建築物ですが、その素材はほぼ全てがこの丘の下にあった炭鉱の坑道を支える建材でできています。

それはかつて隆盛を誇った炭鉱の象徴でもありますし、その時代が終わったこと、さらに言えば我々の日々発達し逆に言えばつい昨日まで勢いのあったものがあっという間に過去になっていくものの象徴でもあります。

 

なんだかとたんに深く見えてきませんか?ちょっと小難しい。でも、なんか面白いですね。

 

でもですね、私が言いたいのは、とにかく「現代美術は楽しい!」ということなんです。

難しい気持ちなどなくても飛び込んでいける。自分の思うことを、思う通りに話せばいい。さあ、ぜひ休みの日は美術館へ。ソファーにどっかりすわって「さあ、楽しませろよ」というものがお好みな方には少し不向きかもしれませんが、一歩踏み出せば新しい世界ひこんなにも簡単に踏み出せますよ。

 

 

さて、最初にあげた3つの作品はどれも近年の現代作品でしたが、

この時代の現代美術はこんな作品でした。

 

(クルト・シュヴィッタース『道に落ちていたゴミで家を装飾したクルト・シュヴィッタースの展示室』)

 

(マルセル・デュシャン『自転車の車輪」)

 

上の3つの作品と比べるとどちらも地味ですね。

しかし、これらの作品が発表がされたことは世間を揺るがす大事件でした。

なぜ?

そのために、この時代、ジャズエイジとも呼ばれた輝かしい時代についてご紹介したいと思います。

それは、また、次回。

 

 

南慎介

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