来年も桜が咲くとしたら僕らは(feblabo×シアターミラクルプロデュース『桜の森の満開の後で』をご覧になった方への南慎介からの御礼とご挨拶)

feblabo×シアターミラクルプロデュース『桜の森の満開の後で(2019)』無事全日程を終了いたしました。関わってくださった方々、ご来場頂きました方々、興味を持ってくださった方々、全ての方に厚く御礼申し上げます。


 

2015
2016
2019

再々演。三度も同じ戯曲を外部で上演してもらうのは自分にとって初めての経験でした。
2015年にfeblabo池田智哉氏に「若手でやれる戯曲書いてくださいよ」と打ち合わせをし、軽い感じで始まった作品にこんなにも多くの方が関わっていただき、またこんなにも多くの方が観てくださったことを本当に嬉しく思います。

 

 

写真とともに過去の上演を振り返ってみるといろんなことを思い出します。
1期(2015)の頼もしかった兄貴(商店と漁連)たち。
2期(2016)は圧倒的エースだった北部のパワーに引っ張られて。
3期(本作)はなんだろう?と考えたのですが、誰が引っ張ったとかない、みんなで作るチームでした。特別なプレイヤーはいないけれど、全員で悩んで創っていった。それが今回の結果につながったのではないでしょうか。
それでも、戯曲が要請する演技に届いたかはわからない。わからないです。
それでも、「考えることをやめないこと」。
初演からずっと一貫しているこの作品のテーマです。

僕自身、ワカナ(=北部)が出した老人条例への対論がベストだなんて全く思えない。だけれども、今彼らが悩んで出したこと、それ自体に価値があるのではないか。そして考えるだけではなく、
「行動し続けること」。
それは、僕が演劇に求め、捧げ続けるものでもあります。

この作品が終演した翌日、東京は桜が咲き始めました。
そしてもう今週末には散ってしまう。季節が巡りゆくことを一年で一番強く思う時期です。
またいつか、皆様の前でどんなに不格好でも僕たちの桜が咲くことを願っています。
次の元号が応化でなくなった日に。

Ammo 南慎介