本年12月に予定しておりました第9回公演ですが、
現在の状況では創作活動に集中することが困難と判断し、公演自粛(中止)とさせていただきます。
お客様、関係者の皆様にはご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
Ammo 代表 南慎介
本年12月に予定しておりました第9回公演ですが、
現在の状況では創作活動に集中することが困難と判断し、公演自粛(中止)とさせていただきます。
お客様、関係者の皆様にはご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
Ammo 代表 南慎介
Ammoは過去にハラスメントをおこしてしまった団体という認識を常に持ちながら、よりハラスメントに留意し、撤廃する目的を持ちながら公演やワークショップを行うことを宣言します。
具体的にはハラスメント講習を実施し、また書籍等を通して舞台製作におけるハラスメントについての認識を深め、キャスト・スタッフ含めた全ての関係者の心理的安全を保った状態で創作に臨める環境を永続的に整えていきます。
また、明確な基準としてハラスメント防止ガイドラインを設置いたします。
ガイドラインの遵守はすべての劇団員(俳優・スタッフ含む)、出演者、外注スタッフの義務とします。劇団内部のハラスメント担当を設け、細かな情報の共有と意見を反映させるとともに外部の相談窓口を共有し、問題が発生した際は速やかに対応いたします。
時代と共に価値観は常にアップデートするものとし、過去の成功体験だけでなく現在のパートナーたちと未来においても恥ずかしくない創作を追い求めます。代表以下、全ての劇団員は将来加害者になるかもしれない可能性、及び既に加害者となっている可能性について自覚的に行動すること、及び、Ammoの公演だけでなく、自分たちが関わるすべての現場からハラスメントを撤廃する努力をすることを約束します。
全ての俳優・スタッフ・関係者が心身共に健康な状態で創作に臨める環境を作るために全力を尽くします。
2022年10月15日
Ammo 一同
2022年10月15日 設定
第1条 本ガイドラインの意義
このガイドラインは、Ammo(以下「当劇団」という。)の事業(稽古場、ワークショップやオーディションの場、及びそれに類する場をいう。)において、ハラスメントが行われることを防止することを目的とします。また、このガイドラインは記載のない事項に対して免責を保証するものではなく、状況に応じて適時更新されるものとします。
第2条 Ammoがハラスメント対策において目指すもの
・ Ammoの俳優、スタッフ、及びその事業に関わるすべての人が、人権を守られ、自分の意思で活動することができる。
・ Ammoの俳優、スタッフ、及びその事業に関わるすべての人が、属性や思想信条によって差別されることなく、互いに尊重し合い、人として対等に、意見交換や対話を行うことができる。
・Ammoの俳優、スタッフ、及び事業に関わるすべての人が、身体的精神的に安全な状況で過ごすことができる。
第3条 ハラスメントの定義と防止目的、ハラスメントに対する姿勢
〈ハラスメントの定義〉
ハラスメントとは、行為者の意図とは関係なく、他の者に身体的又は精神的苦痛を与える言動や、尊厳を傷つける行為の総称です。当該言動等により、身体的又は精神的苦痛を与えられ、事業における活動環境が不快なものとなったため、能力の発揮に重大な悪影響が生じる等事業における活動等を行ううえで看過できない程度の支障が生じることをいいます。
〈ハラスメントの防止目的〉
ハラスメントが発生すると、個人の尊厳と人格が傷つけられ、安全に過ごすことができなくなり、健全な創作活動に支障をきたします。また、ハラスメントの発生に至らなくても、自由で対等な対話ができなくなっている環境では、活動が萎縮し、組織運営上の問題が起こりやすくなります。よって、Ammoでは、ハラスメントの防止と共に、ハラスメントが起きにくい環境作りに取り組みます。Ammoの劇団員はあらゆるハラスメントを撲滅する意志を持ち、劇団外の関与者にも敷衍していく義務を持ちます。
〈ハラスメントに対する姿勢〉
Ammoは、起きてしまったハラスメントに厳正に対処します。その目的は、被害者の尊厳の回復を目指すことと再発の防止であり、行為を行った者への攻撃や排斥が目的ではありません。
第4条 ハラスメントについて
ある行為がハラスメントにあたるかどうかは、状況や業務上の必要性を踏まえて、慎重に判断されることが求められます。
ただし、以下に挙げられていないからといって、ハラスメントに該当しないというものではありません。
〈1 パワー・ハラスメント〉
このガイドラインにおいては、劇団員の指揮命令の下行われる、①優越的な背景とした言動であって②業務上かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者などの就業関係が害される言動をいいます。
前提として、稽古場を録音し、ハラスメントの際に検証用として使用します。それを、「ハラスメント検証用にのみ使用」し、ハラスメント担当者の人間以外は再生・視聴をしません。
Ammoの稽古場に参加する俳優・スタッフにはそれぞれの仕事や役割に対するリスペクトを欠かさない前提を持った上で、最大限作品に貢献する態度を持つことを要求します。
具体的には、以下のようなことをパワハラと規定します。
身体的な攻撃
・身体的な暴力をふるう。
・殴る真似をしたり、壁や机などを叩いたり蹴ったりして、威嚇する。
精神的な攻撃
・作品の指導と称するなどして、人格や能力を否定する。
・出身や学歴、性別など業務と無関係なことを非難する。
・ミスをしたことを必要以上に厳しく叱責したり、長時間叱責したりする。
・相手に罪悪感を抱かせるような言い方をして、相手をコントロールしようとする。
・他の人のいる前で、大声で威圧的な叱責をしたり、暴力的に意見を遮る。
・大勢が見ているメーリングリスト等に個人を罵倒するメールを流す。
・脅迫をする。(犯罪だとみなされない場合でもハラスメントにはあたります)
・やめてほしい行為を告げられても、やめずにくり返す。
・他社の作品の一部または全体にについて執拗に悪評を流す。または、感想の価値観を強要する。
・非常識な時間帯(主として深夜0時から朝7時まで)に連絡をする。
人間関係からの切り離し
・関係している事業について、共有すべき必要性・合理性があると明らかに認められる情報を教えない。
・稽古、ワークショップ、会議等の間、特定の参加者を無視する。
過大な要求
・無理をすればできるということを遂行可能と見なし、作業を強要する。
・遂行不可能だと告げられても、やる気や理解の問題にすり替えて聞き入れない。
・実際に業務を行う者の意見を聞かずに改善案を押しつける。
過少な要求
・能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや、仕事を与えない。
・それまで行っていた業務を、必然性なく奪う。
個の侵害
・業務上の必要なく、個人のプライバシーに関わることをしつこく聞く。
・意見を表明したくないとしている事柄について、意見の表明をしつこく迫る。
・個人の秘密を暴露する。
〈2 セクシュアル・ハラスメント〉
このガイドラインにおいて「セクシュアル・ハラスメント」とは、他人を不快にさせる 性的な言動をいい、性別により役割を分担すべきとする意識、又は性自認、もしくは性的指 向に関する偏見に基づく言動も含まれます。
対価型
・戯曲指導の対価として、身体接触や性的関係を求める。
・立場を利用ないしほのめかして性的な関係を要求する。
・交際を断られ、業務上必要な情報を与えないなどの嫌がらせをする。
環境型
・稽古やワークショップで、本人の同意なく、意識的に身体に接触する。
・稽古やワークショップにおいて、必然性なく性的な会話をする。
・稽古やワークショップにおいて、性的な写真や記事が載っている雑誌等を広げて読んだり、パソコンのスクリーンに卑わいな写真を映し出したりする
・深夜の指導や、他人の目に触れない環境での個人指導を強要する。
・インシマティー・コーディネート(性的なシーンにおける身体的な安全配慮)に従わない。
・性別に関する蔑視発言をする。
・性的属性を決めつけるような呼び方をする。( 例、お前、ぼうや、お嬢さん、ねえちゃん、おじさん、おばさん、姐さん等)
・ジェンダーロールに基づいた発言や役割分担、指示を行う。(例「女性ならではの視点で論じろ」「男のくせに根性がない」等)
・性的な噂を意図的に流す。
・性的指向や性自認を、本人の許可なく、人に話す(アウティング)。
・性的指向や性自認を詮索したり、からかったりする。
〈3 マタニティ・ハラスメント等〉
・妊娠したこと、子育て中、介護中であることを理由に、必然性なく、本人の同意なく役割を奪う。
・妊娠している者に過度な業務をさせる。
〈4 差別的行為〉
・差別発言をしたり、差別を扇動する。(容姿、恋愛、結婚、年齢、性別、性的指向、性自認、人種、民族、国籍等について)
〈5 アルコール・ハラスメント〉
・飲み会への参加や、飲酒を強要する。
・会食の場で泥酔する。
・優越的な(明らかに芸歴が上、または年齢が上、肩書きは関係ないことも多い)関係にある者から飲み会に誘う。
・事業外であっても、泥酔して関係者に連絡する。
・会食以降、個人的に話したことを稽古場に持ち込むこと。
・アルコールを口にした状態で、共演者全体ラインについて稽古の内容について連絡をする。
〈6〉その他
・事業期間外であっても、劇団員は関係者を1対1で誘わないことを基本とし、一挙手一投足が劇団の評判に直結することを自覚する。もし問題が起きた場合、他の劇団員及び第三者は事情聞き取りの権利を有する
第5条 ハラスメント事案への対応と措置
〈対応〉
ハラスメントにおいて、Ammoは二つの窓口を持ちます。また、窓口となった人間以外もハラスメント撲滅に尽力します。
A.劇団内ハラスメント担当
劇団内にハラスメント担当を二人設置します。ひとりは稽古現場に基本的に参加する劇団員俳優。もう一人は稽古現場への参加が限定的な劇団員スタッフです。ハラスメントの悩みをもつ相談者は相手方との関係、または相談窓口となる人物との関係を鑑みて自分で相談窓口を選ぶことができます。
相談はハラスメント当事者だけでなく、目撃した人物もできるものとします。
相談されたハラスメント案件については絶対に秘密を口外せず、担当と代表者で問題を共有します。主として、ハラスメントを未然に防いだり、被害が大きくなるのを防ぐ目的を持ちます。
B.第三者窓口
相談者は、法曹資格を持つ第三者に直接ハラスメントの相談をすることができます。劇団内担当では解決できない問題について聞き取りと解決を行います。主として、ハラスメントへの適切なアドバイス、法的な是正を目的とします。
〈措置〉
ハラスメント担当及び、Ammo代表者は報告に基づき、双方の同意をもって以下の措置を講じることができます。
〈ハラスメント担当者及び代表者が行使できる措置〉
・加害者を被害者に接触させない
・加害者に被害者への謝罪を求める
・行為者支援プログラムへの参加を求める
・ハラスメントが起きた事業の見直し
・役職の期限付き停止
・事業への参加の期限付き禁止
・劇団に関わる活動の期限付き停止
・劇団員資格の停止
〈ハラスメント担当者が行使できる措置〉
・代表者への代表権の期限付き停止
・代表者の事業への参加の期限付き禁止
上記は措置の一例であり、全てではありません。
以上
(一部を抜粋)
この度、私達はハラスメントの告発があったことを受け止め、お詫びと調査を行っていることをご報告いたします。
謹賀新年
あけましておめでとうございます。
本年のAmmoは秋ごろに新作公演を上演予定です。
「とおくでいきるあなたは そこでうまれたわたし」
みなさまの日々に少しでも彩りをそえられるよう、今年も進んでまいります。
本年もAmmo及び劇団員一同を、何卒よろしくお願い申し上げます。
Ammo一同
以下、各劇団員より新年のご挨拶を申し上げます。
本年も大変お世話になりました。
今年は昨年にも増して新型コロナウイルスが猛威を振るった年でした。
いわゆる私たち演劇・舞台業界も例外ではなく、ひとつひとつの公演が延期や中止になるたび、俳優やスタッフ、あるいは劇場でお顔を見せてくれるお客さまが一人また一人と罹患していくたびに大変心が痛む毎日を過ごしていました。
それでも、年末が近づくにつれて沢山のステージが上演されるようになりました。
これは関係者の方々の努力はもちろんのこと、芸術行政に関わっている方々の行動、そしてお客様が再び劇場に足を運んでくださったことから実現されたわけで、たった一つのカーテンコール、拍手のありがたみをひしひしと感じるような一年でした。
さて、Ammoとしては2年ぶりに本公演『太陽は飛び去って』を世に送り出すことができました。このような状況下で大禍なく公演を終えられたこと、さらに1年2ヶ月の延期があったにも関わらず、同じキャスティングで新作を発表できたことは何よりも大きな喜びでした。Ammo一同心より御礼申し上げます。
また、劇団員も昨年以上に各所で活躍の場をいただき、感謝の念に堪えません。
ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
Ammo代表 南慎介
劇団員一同