脚本・演出:南慎介
2019年10月17日~22日
@上野ストアハウス
アフタートーク
10/18 高木登氏(演劇ユニット鵺的主宰)
【出演】
前園あかり
津田修平
井上実莉(以上、Ammo)
西川康太郎(ゲキバカ/おしゃれ紳士)
大原研二(DULL-COLORED POP)
日下部そう
港谷順(Ayuka project)
杉林健生(俳優座)
高木健(エンニュイ)
辻井彰太
中野智恵梨
森田匠(TRASHMASTERS)
吉村公佑(劇団B級遊撃隊)
今駒ちひろ
【調和と服毒】上演時間の変更について。事前に、120分予定と公開しておりましたが、演出上の理由で上演時間を変更いたします。お客様各位にはご迷惑おかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
(旧)120分
(新)125分
上演時間によるキャンセル、変更のご連絡は
ticket@ammo.works
までお願いいたします。
本作にはルネサンス期を華やかに彩る様々な絵画が登場します。今回はこちらのご紹介です!
また、今回は軽いネタバレがございますので、ネタバレがお嫌いなかたはブラウザバックをお願いします。
盛期ルネサンス期には美術の三代巨匠が存在しました。
「調和と服毒」はルネサンス期のローマ、ラファエロ工房が舞台です。
開演に先立ちまして、登場人物を紹介します。
かつて、「神=美」時代があった。
その時代は遥か昔となったものの、いまだに多くの人を惹きつける「神」と「美」。
ましてやもっとも神聖な場所、ローマ・バチカン宮殿であれば言うまでもない。
バチカン宮殿の教皇の間を任されていたラファエロ・サンティの工房に置かれた、一枚の絵は多くの人々の心を揺れ動かしていた。
「悪魔のように美しい絵」。
これを認めても良いものか、これは美か?さらに驚くべきことに、
これを描いたのはラファエロではなく、工房に名を連ねていた名だたるマエストロでもなく末端に近い、一人の工房付きの男装の、女性画家であった。
ルネサンスの時代、欧州ですでに廃れていた古代ギリシアの文化がイスラームから逆輸入されると、人々の生きる力は「再生=ルネサンス」し、身の回りのものが華やかになっていきました。
当時の服装を衣装の 金田かお里(undaily gate)が、
舞台美術を 谷佳那香 が、
緻密な取材をもとに、時に大胆なフィクションを入れながら、工房という庶民の場にも広がるルネサンスの息遣いを感じていただける舞台空間を創造します。
ルネサンスを代表する巨匠、古典主義の最大の画家、新プラトン主義の美術界における最大の守護者、ラファエロ・サンティは教皇の居室を装飾するという名誉ある仕事を承った。
しかしながら、広大な内装の全てをラファエロ一人で描くことは難しく、彼の弟子がその一部を請け負ってフレスコ画を描いていた。多くの名画が彼の忠実なる弟子によって描かれる中、3つ目の部屋、最も地味な場所に描かれた一人の弟子の作品が工房の中で大きな議論となっていた。
「美しすぎる」
後にラファエロの工房から独立する高名な弟子の一人が言った。「あれは美しい。しかし悪魔のように。この神聖なる場所にふさわしくない」
しかし、ラファエロは考える。
「もしこれが完成すれば、ダ・ヴィンチやミケランジェロを超えられるかもしれない」
『美しい』という言葉が神に近いという言葉とイコールであった時代。
神を超える作品を描こうとした一人の男装画家とルネサンスの最後の光について。
「調和と服毒」はルネサンス期のローマ、ラファエロ工房が舞台です。
開演に先立ちまして、登場人物を紹介します。
10/18(金)19:30の公演終了後、
Ammo主宰・脚本・演出の南慎介とゲストによるアフタートークを実施いたします。
ゲスト:高木登(「鵺的」主宰) 氏
プロフィール:
脚本家。鵺的主宰。1968年7月6日東京生。放送大学卒。
1999年『ストーカーズ・ア・ゴーゴー』で第11回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作受賞。2000年『ようするにわたしたちは愛しあっている』で第9回シナリオ作家協会新人シナリオコンクール準佳作 受賞。日本シナリオ作家協会会員。
1999年12月の旗揚げから2007年6月退団まで劇団「机上風景」座付き作家。計8本の劇作を手がけた。
2009年「鵺的」を旗揚げ。以降全作品の脚本、大部分の演出を担当。