Ammo vol.4「光、さえも」

脚本・演出:南慎介
2017年9月15日~20日
@SPACE雑遊

アフターイベント「劇団員披露リーディング公演」として『私のイスラム』を上演

9/16、9/19
ゲスト:芝原弘(黒色綺譚カナリア派所属/コマイぬ)

1921年。ニューヨークのグランド・セントラル・パレスで開催された、独立芸術家協会の展覧会にある作品が出展された。ある無名の芸術家から提出された『噴水』。それは「がらくたに落書きされたもの」であった。本来、6ドルの出品料を支払えば誰でも出品できるこの展覧会に、この作品を出展して良いものか芸術の価値をめぐり、独立芸術家協会は喧々諤々の議論を繰り広げる。

「これを美と呼んでいいものか?」
今後の芸術そのものをゆるがす問題作の作者はこの会議の中に、いる。

——私はみなさんに問いたいと思います。人の切断した足と、便器が並んだ美術館に本当に行きたいですか?それは美ですか?

独立芸術家協会の理事、デイヴィッド・バートレットの提言。

——素晴らしい作品を見ると観た人の人生のどこかと繋がるんです。これは絶対です。

独立芸術家協会の理事、マルセル・カルネは親愛なる人に。

——俺は…これを理想と呼びたい。荒削りで、過去を否定しながら傷つけながら、完全なものなどないと信じながら、それでも新しいものを求めざるを得ないこれを、理想と呼ぼう。

独立芸術家協会の理事、レノックス・サンダースンは美を定義して。

ダニー独立芸術家協会幹事長。画家西川康太郎(ゲキバカ/おしゃれ紳士)
レノ独立芸術家協会理事。画家吉村公佑(劇団B級遊撃隊)
ラリー独立芸術家協会理事。パトロン浅倉洋介
デイヴィッド独立芸術家協会理事。議長を務める山崎丸光
ロイ独立芸術家協会理事。ニューヨーク・ヤンキースの大ファン坂井宏充(演劇ユニットハイブリッド)
フィル独立芸術家協会理事。敬虔なクリスチャン前園あかり(Ammo)
ジョージア独立芸術家協会理事。いわゆる「フラッパー」maco(ピヨピヨレボリューション)
ルイーズラリーの妻宍戸香那恵
キャサリン独立芸術家協会理事。美術評論家もなみのりこ
メアリーダニーの雇っているメイド土佐まりな
マルセル独立芸術家協会理事。芸術家津田修平(Ammo)

脚本・演出:南慎介(Ammo) 舞台監督:高山和也(THE BIG FOOT STAGE) 
舞台美術:中村友(友工房/Y’s factory) 音響効果:北島とわ 照明:阿部将之(LICHT-ER)衣装協力:平井えり花 ドラマターグ:田中圭介 
制作:あおきいおり(劇団KⅢ) デザイン:南裕子 web管理:堀口節子 記録映像:川本啓 記録写真:C’s naoki 

1921年。第1次世界大戦の爪痕も残るなか、アメリカは戦争特需を背景にあらゆる面が活発に動いていた。
チャーリー・チャップリンやバスター・キートンといったハリウッドスターが登場した。
女性たちは女性参政権を背景に、開放的に、独立的になり「フラッパー」という言葉が生まれた。 冷蔵庫が、車が、ラジオが生まれ大量生産大量消費のスタイルが生まれた。 ルイ・アームストロングがラジオの発展とともに音楽文化の中心となり、「ジャズエイジ」と呼ばれた。1929年の大恐慌までの、短くも輝ける時間。

「独立芸術家協会」の年次展覧会の陳列を決める、とある会議室にて。

ゲキバカ、おしゃれ紳士、劇団B級遊撃隊、ピヨピヨレボリューション、演劇ユニットハイブリッド、THE BIG FOOT STAGE、友工房、Y’s factory、LICHT-ER、milieu design、劇団KⅢ、M・M・P、えうれか、サブテレニアン、池林房、theater 045 syndicate、中山朋文、太田篤哉